美白効果を持つことで知られている『アルブチン』。
その効果から美白コスメに使用されることの多いアルブチンですが…
「どのような成分なのかイマイチよく分かっていない」
という人も少なくないのではないでしょうか?
そこで今回は、アルブチンの種類や特徴、期待できる効果など、アルブチンの基礎知識について分かりやすくまとめていきたいと思います♪
今まさに美白コスメを探している方は要チェック!
アルブチンはかなり奥が深~い成分なので、是非こちらでお勉強して行ってくださいね(^_-)-☆
目次
【美白成分】アルブチンは2種類ある!
まずはじめにアルブチンの種類について説明していきましょう◎
「えっ?アルブチンに種類なんてあったの?」
と思われた方もいるかと思いますが…、そう!アルブチンには『αアルブチン』と『βアルブチン』の2種類が存在しているのです(ノ∀`)
皆さんがよく耳にするであろうアルブチンは、おそらく後者の『βアルブチン』のこと。
βアルブチンは資生堂が開発し、1989年に厚生労働省が美白有効成分として認可したもので、医薬部外品の化粧品に使用されています。
そしてもう一つのαアルブチンはというと、こちらは日本を代表する食品メーカー“江崎グリコ”がスイスの企業と共同開発した成分で、美白有効成分として認可はされていません。
ではαアルブチンとβアルブチンにはどのような違いがあるのか。
次回は、その点について詳しく解説していきましょう◎
αアルブチンとβアルブチンの違いとは?
アルブチンはハイドロキノンとブドウ糖を結合した成分で、αアルブチンもβアルブチンも同様にメラニンの生成を防ぐ効果が期待できます。
ハイドロキノンは優れた美白効果を持つ一方で、安全性が懸念される成分。
より多くの人が使用できるよう、肌への刺激を抑えるべく改良されたのが、このアルブチンです◎
そしてαアルブチンとβアルブチンの違いについてですが、これはαアルブチンの方が肌との相性が良いとされており、美白効果もβアルブチンに比べて10倍ほど高いと言われています。
ただし前回もお伝えしたようにαアルブチンは有効成分ではないため、まだまだβアルブチン配合のコスメが多いのが実情。
やはり『美白有効成分配合』と記載されているだけで、効果が高いように見えてしまいますからね(^-^;
有効成分のキーワードに惹かれて購入する人が多い分、効果の高いαアルブチン配合の化粧品はあまり多くないのが現状です。
あともう一つ。
αアルブチンはβアルブチンに比べて刺激が少ない、というメリットもあります◎
そもそもβアルブチンは美白有効成分の中で刺激が少ない成分。
(美白有効成分は総じて刺激が強め)
そのβアルブチンよりさらに低刺激なαアルブチンは、デリケート肌さんでも安心して使える美白成分として人気が高まりつつあります。
“医薬部外品”を重視するか“成分の特徴”を優先するかの判断は非常に難しい問題…。
アルブチンに限っては、実際に使ってみるのが一番の近道だと言えそうですね。
βアルブチンが入っていても医薬部外品でない可能性はある◎
有効成分である『βアルブチン』が配合されている製品でも、物によって医薬部外品でない場合があります。
ではこの違いはどこにあるのか。
これはβアルブチンの配合量に秘密が隠されています。
というのも、医薬部外品として販売するためには有効成分を規定量配合する必要があり、規定量に満たない場合は『医薬部外品』ではなく『化粧品』として販売するよう厚生労働省が規定を定めているのです。
こういった理由から、「化粧品より医薬部外品の方が効果が高い」というイメージが先行しているのですが…αアルブチンとβアルブチンの特徴を考慮すれば、医薬部外品=効果が高いとは言い切れないのが実際のところ。
また、必ずしも効果が高ければ良いというワケでもありません。
前回お伝えしたように、美白有効成分は比較的刺激が強く、肌が弱い人は注意すべき成分。
配合量が少なければその分刺激も抑えられ、その他の副作用リスクも低下させることが出来るのです◎
医薬部外品の美白コスメで失敗を繰り返している人は、美白有効成分の刺激の強さに耐えられないのかも?
その場合は無理をして使うのではなく、化粧品に切り替えて様子を見るのも一つの手段だと思いますよ(^_-)-☆
アルブチンの効果をパワーアップさせる美白有効成分はコレ!
アルブチンはとある美白有効成分と併用することで相乗効果が得られると言われています。
その気になる有効成分とは…そう、皆さんご存知の『ビタミンC誘導体』です(*´∀`*)b
単体で使用しても美白効果が期待できる両成分ですが、一緒に補うことでさらにパワーアップ!!
これは知っておいて損はありませんでしょ(ノ∀`)?
ちなみにビタミンC誘導体は美白有効成分の中で唯一メラニンを還元する作用があるので、出来てしまったシミにお悩みの方にオススメ◎
もちろんアルブチンのようにメラニン生成を抑制する作用もあるので、シミ予防に力を入れたい方にもオススメです。
ただし、ビタミンC誘導体は種類によって刺激が強いものもあるので、敏感肌の方はご注意を。
私も経験があるのですが、万が一ビタミンC誘導体配合の美白コスメを使用して、ピリピリしたり赤みが出てしまった場合は、我慢せずに使用を中止するのが賢明ですよ(アルブチンもね!)。
~アルブチンを含む食べ物まとめ~
スキンケアでお手入れをするだけでなく、食べ物にも気を配って効率的に美白効果を得たいところ!
ということで、最後にアルブチンが含まれている食べ物をいくつかご紹介したいと思います♪
それでは早速一品目の食材をご紹介。
アルブチンを含む最初の食材は…『梨』です。
どちらかと言うとアルブチンは入手しにくい食材に含まれていることが多いので、梨はかなり貴重!
一年中出回っていないのが残念なところですが、旬の時期には積極的に食べておきたいですね?
そして二つ目の食材は…『イチジク』です。
イチジクはアルブチンだけでなく、便秘に効果的な食物繊維や女性に嬉しい植物性エストロゲンを含む美容効果抜群の果物◎
さらに抗ガン物質を含むなど健康効果も高い事から「不老長寿の果物」と称されています。
こちらも梨と同じく旬の時期が決まっているので食べられる時期が限られてしまいますが、そのまま生で食べたりジャムにしたりと、旬の時期にたっぷりいただきましょう♪
*ドライフルーツもオススメですが、糖分が高く別の心配が出てきてしまうので、食べ過ぎにはくれぐれも注意してくださいね◎
そして最後は…『ベリー系の果物』です。
ポリフェノールを豊富に含む事でお馴染みのブルーベリーやクランベリーにもアルブチンが含まれており、中でもフィンランド原産のサンタベリーという果実に多く含まれています。
残念ながら日本ではあまり見かける機会がありませんが、実は北海道~九州までの山岳地帯に自生しているのだとか。
とは言え、スーパーなどで購入できる可能性は限りなく低いので、やはり梨やイチジクを食べるのが現実的だと言えそうですね(^-^;
色々な美白有効成分を試してみるべし◎
アルブチンはシミの元となるメラニンの生成を阻害してくれるシミ予防の強~い味方。
ただし成分によって少なからず特徴が異なるため、“どちらが配合されているか”という点に注目して化粧品を選んでいくことが大切です◎
ここではアルブチンに関する情報をまとめましたが、他にもビタミンC誘導体をはじめトラネキサム酸やエラグ酸、プラセンタエキス、コウジ酸、カモミラETなど、様々な美白有効成分がありますので、ご自身に合った成分を選んで美白ケアに役立ててくださいね(^_-)-☆