美容に関する情報を見ている時に、よくよく目にする『バリア機能』というキーワード。
基礎化粧品のCMやボディケアの宣伝にもよく『バリア機能』という言葉が出てきますよね(^_-)-☆
でも…「重要なものらしい事は分かるけど、イマイチきちんと理解できていない」という方も少なくないのではないでしょうか?
そこで今回は、バリア機能の働きやバリア機能の低下による肌への悪影響など、“バリア機能の基礎知識”の分かりやすくまとめていきたいと思います◎
美肌への第一歩はバリア機能の重要性をしっかりと理解すること!
乾燥肌や敏感肌にお悩みの方もじっくりご覧になってみてくださいね♪
目次
肌状態を左右する“肌のバリア機能”ってどんなもの?
【バリア機能とは?】
肌のバリア機能とは、肌表面の角質層がうるおいを蓄え、乾燥や外的刺激からお肌を守る役割のことを言います。
そしてもう一つバリア機能には、肌の水分を蒸発させないよう防ぐ働きもあり、人間の体の約70%を占める水分が簡単に蒸散しないよう維持できているのも、このバリア機能の働きによるものです。
そう、つまりバリア機能とは“健やかなお肌を維持するために不可欠な働き”というワケ!
次回はバリア機能の働きについてより詳しくご説明しますので、そちらも併せてご覧くださいね(^_-)-☆
バリア機能が正常に働く条件とは?
バリア機能は肌のうるおいがキープされている状態で働き、肌のうるおいは「細胞間脂質(セラミド)」と「天然保湿因子(NMF)」そして「皮脂膜」の三大保湿因子によって守られています。
中でも細胞間脂質は、お肌の水分保持力のおよそ80%を担っており、肌の水分を維持する上で非常に重要な役割を果たしています。
*残りの17~18%を天然保湿因子が、2~3%を皮脂膜が保持している。
ただし、細胞間脂質が重要な物質とは言え、天然保湿因子や皮脂膜が不足していては十分なうるおいを維持することはできません。
あくまでも三大保湿因子がバランスよく整っていなければうるおいを保つことはできず、バリア機能を正常に機能させることもできないのです。
ではバリア機能をきちんと働かせるためにはどのようなことに気を付ければ良いのか?
これまでの説明を見ると単純に「保湿をしていればOK」とも思えますが、そのほかにも注意すべき点はたくさんあります。
ということで、次回はバリア機能を低下させるNGスキンケア法について◎
普段何気なくやっていることが乾燥ひいてはバリア機能の低下を招いている可能性もありますので、ご自身のお手入れが間違っていないかどうかを確認してみてくださいね♪
バリア機能を低下させるNGスキンケア法とは?
「うるおい不足が原因でバリア機能が低下する」という事は、うるおい不足に繋がるスキンケアはご法度であるという事!
ただし、うるおいを保つためにはただ単に保湿をしていれば良いというワケではありません。
お肌の状態は年齢や季節によって変わるもの。
その時のお肌に適した化粧品に切り替えていくことが大切です。
特に冬場は、湿度の低下や暖房の使用といった肌を乾燥させる原因がいくつも重なり非常に乾きやすくなります。
それまでと同じ化粧品では力不足になる可能性もありますので、高保湿化粧品に切り替えたり美容液をプラスするなど一工夫することをオススメします◎
そしてもう一つ。
バリア機能を低下させないためには“うるおいを逃がさないスキンケア”を意識することも大切です。
クレンジングや洗顔に含まれている洗浄剤は、少なからず必要なうるおいまでも取り除いてしまい、皮脂はもちろん細胞間脂質や天然保湿因子といったうるおい成分も洗い流してしまいます。
そのため、クレンジングや洗顔に長い時間をかけるのはNG。
時間を掻ければかけるほど肌のうるおいが取り除かれてしまうので、いずれも1分以内に済ませるようにしましょう。
また、洗顔をする際に熱いお湯を使ってしまうと、これもまた三大保湿因子が流出しやすくなってしまうため、洗顔は32℃前後のぬるま湯で◎
どれもこれも些細な事のように思えますが、日々の積み重ねがバリア機能の低下に繋がってしまいますので、原因を作らないよう肌に優しいスキンケアを心がけましょう。
生活習慣を見直してバリア機能の働きを高めよう♪
バリア機能を低下させる原因は間違ったスキンケアだけではありません。
特に注意すべきなのが、食生活の乱れや睡眠不足、ストレスといった生活習慣です。
生活習慣はバリア機能に大きな影響をもたらすもの。
お肌を健やかに保つ栄養素が不足していてもうるおいを保てなくなってしまいますし、睡眠不足も肌の回復を遅らせてしまいます。
*日中肌が受けたダメージは寝ている間に分泌されるホルモンの働きによって回復する。
またストレスは血行不良を招き、これによって肌に必要な栄養が送られなくなってしまいます。
さらにストレスは腸などの内臓系を刺激して免疫力を低下させるため、結果バリア機能の働きが弱まってしまうのです。
いくら高級な基礎化粧品を使っても生活習慣が乱れていては、お肌の状態が回復するどころか悪化してしまう可能性も。
化粧品は決して絶対的なものではありませんので、化粧品に頼りきりにならず、体の内側からのケアにも目を向けるようにしましょう◎
汗をかかないとバリア機能が低下する?!
気温と湿度が下がる冬場は一年でもっとも乾燥しやすく、バリア機能が低下しやすい時期。
暖房をつけている室内では、何もしないと湿度が30%台に…なんていう事も決して珍しいことではありません。
そのため、冬は室内の湿度コントロールが重要になってくるワケですが、冬場のバリア機能対策としてもう一つ注意したいポイントがあります。
そのポイントとは…『汗』です。
そう、実は三大保湿因子である『皮脂膜』は、毛穴から分泌された『皮脂』と『汗』が混ざり合うことで作られるため、汗をかかないと十分な皮脂膜を作り出せなくなってしまうのです。
皮脂や汗は何かと嫌われやすいものですが、バリア機能を正常に働かせるためには必要不可欠な物質!
どうしても冬場は活動的になれず何もしないでダラダラ過ごしてしまいがちですが、お肌のためにも適度に体を動かして汗をかく習慣をつけておきたいですね♪
ちなみに…「運動するのはイヤ!」という方は、38℃~39℃のお湯に30分~1時間浸かるだけでもOK◎
これだけでも汗腺を鍛えることが出来ます。
読書しながら入浴するのも良し、何もしないでボーっと疲れを癒すも良し。
リラックスすることでストレスの軽減にも繋がりますので、汗をかきにくいと自覚されている方は、お風呂での汗腺コントロールを実践してみてくださいね。
バリア機能が低下するとどうして敏感肌になるの?
「バリア機能が低下すると、肌にどのような悪影響が出てしまうのか?」
これは皆さんも薄々お分かりではないかと思いますが…そう!バリア機能が低下すると『敏感肌』になりやすくなります。
バリア機能が低下している状態=肌が無防備な状態だという事。
紫外線やアレルギー物質、細菌といった外的刺激から肌を守れなくなり、化粧品の成分などにも敏感に反応するようになってしまうのです。
その結果、かゆみや赤みといった肌トラブルが起こりやすくなり、場合によっては水でさえもヒリヒリと沁みてしまうほどに。
また、バリア機能が低下すると水分の蒸散を防げなくなってしまうため、より肌が乾燥しやすくなる…といったデメリットもあります。
うるおい不足(乾燥)によってバリア機能が低下すると、不足したうるおいを取り戻すのもひと苦労、、。
肌トラブルとは無縁の丈夫な肌を維持するためにも正しいスキンケアを身につけ、十分なうるおいをキープしておきたいですね♪
ニキビもバリア機能の低下が原因だった!
『バリア機能』と『ニキビ肌』も決して無縁ではありません。
というのもニキビ患者の肌を調べると、角質層のセラミド量が少なく、バリア機能が正常に働いていないケースが非常に多いのだそうです。
また、バリア機能が低下している肌は菌に対する抵抗力が落ちているため、アクネ菌が増殖しやすくなってしまいます。
こういった理由から専門家の間でも「ニキビの原因はバリア機能がうまく働いていないこと」だと言われているのですが…、そもそもバリア機能の低下=うるおい不足が原因であることを考えれば、これは当然とも言えるかもしれません。
乾燥した肌は、角質が硬く厚くなり、毛穴が詰まりやすくなってしまいます。
ニキビは、排出されるべき皮脂が毛穴に詰まって炎症を起こすことで出来るものですから、乾燥によってバリア機能が低下した肌=ニキビ肌になりやすい、というのも全く不思議ではありませんよね。
ニキビ肌にならないためにも、うるおい不足にならないよう入念なスキンケアを行うことが大切!
間違っても日に何度も洗顔するようなことは避けたいところです◎
バリア機能が低下すると肌の老化スピードが加速する!?
バリア機能が低下すると、敏感肌やニキビ肌になりやすくなるだけでなく、お肌が老化しやすくなるというデメリットもあります。
これはバリア機能が低下することで肌内部に紫外線を侵入させやすくなるためで、某大手化粧品メーカーの調査によると、敏感肌の人と健常肌の人では、見た目年齢に最大で11歳もの差が出てしまうケースもあるのだそうです。
紫外線はお肌のエイジングサインを加速させる怖~いもの。
シミやシワが出来やすくなるのはもちろん、ほうれい線やたるみなど様々な老け見え要因を作り出してしまうため、しっかりとうるおい維持に励みたいところです。
また、美白有効成分が配合された基礎化粧品は比較的刺激が強い傾向にあるため、刺激に弱い敏感肌ではこの手の化粧品に耐えられず効率的にケアできなくなるというデメリットも。
エイジングサインの原因を作らないためにも、すでに現れてしまったエイジングサインを効率よくケアするためにも、バリア機能を低下させないよう注意したいですね◎
バリア機能の回復はセラミドにお任せ♪
弱ったバリア機能を回復させるためには、とにもかくにも徹底した保湿が不可欠です。
何度もお伝えしているように、肌のバリア機能はうるおいが保たれている状態で正常に働くもの。
失ったうるおいを補うことが何よりも大切です。
そしてこの時に頼りになるのが皆さんご存知の『セラミド』。
最近では「セラミド配合!」などとアピールする化粧品が増えていますが、角質層で重要な役割を担うセラミドは、化粧品で補っても優れた効果を発揮します。
しかしセラミド配合の化粧品を選ぶ際は“使用されているセラミドの種類”に注目したいところ◎
安価な化粧品に配合されている合成(疑似)セラミドは肌にあるセラミドとは構造が異なるため、効果を重視する場合は肌のセラミドとほぼ同じ構造をした『ヒト型セラミド』配合の化粧品を選ぶことをオススメします。
また、ヒト型セラミドの中にもセラミド1~7まで種類がありそれぞれ働きが微妙に異なってきますが、特にバリア機能の回復に役立つのは、セラミド1・2・3・6Ⅱの4種類です。
そのほか、スフィンゴ脂質やヒアルロン酸、コラーゲンといった成分もバリア機能の回復に一役買ってくれますので、乾燥肌や敏感肌にお悩みの方はこれらの成分が配合されている製品を選んでみると良いでしょう。
【セラミド含有食品】積極的に食事でセラミドを補おう♪
バリア機能の改善に役立つセラミドは食べ物で補うこともできます。
そう、実はセラミドは意外と身近な食べ物に含まれているのです♪
例えば…小麦胚芽や米(米ぬか)、こんにゃく、大豆、牛乳といった食品たち。
中でもこんにゃくの原料であるこんにゃく芋には、米や小麦の7~16倍ものセラミドが含まれていると言われています。
また、小豆や黒豆、ゴボウやひじき、ワカメといった黒色の食べ物はセラミドの含有量が多い傾向にあり、ソバや黒コショウにもセラミドが含まれています。
さらに、血行を促進させる食べ物や抗酸化作用のある緑黄色野菜には、体内でセラミドの生成を促進させる作用があるため、これらの食品も積極的に補っておきたいところ◎
血行を促進させる食べ物は、じゃがいもや玉ねぎ、カリフラワーや里芋、白菜などが挙げられ、抗酸化作用のある緑黄色野菜は、ほうれん草やにんじん、ピーマン、トマトといった食品があります。
身近な食材がバリア機能の改善に役立ってくれるとは有難い限り♪
外側からのケアだけでなく、口にするものにも気を配ってバリア機能の改善に取り組んでいきたいですね(^_-)-☆
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