何かとオトナ世代を悩ませる“毛穴問題”。
毛穴が開いていたり黒ずんでいると下地やファンデーションは必須、その上、キレイに隠したとしても、時間が経てば隠した毛穴が悪目立ち…といった悪循環に陥りかねません。
目次
【毛穴の基礎知識】美肌を保つために毛穴は不可欠!
そこで今回は、トラブル知らずの毛穴をキープするための『毛穴の基礎知識』を分かりやす~くご紹介♪
「そもそもどうして毛穴が開いてしまうの?」「なぜ毛穴が黒ずむの?」など、その原因についてもまとめていきますので、毛穴トラブルにお悩みの方は是非チェックしてみてくださいね(^_-)-☆
【意外と知らない!毛穴の役割とは?】
私たち人間の体には、体全体で約500万個、顔だけでも約20万個もの毛穴があると言われています。
これだけの数が存在しているとなれば、毛穴が重要な機能を担っていることは明らか。
そう、毛穴にはこのような役割があるのです。
★毛穴から出る皮脂が肌に膜を作ることで、空気中の埃や化学物質などの外的刺激から皮膚を守る。
★毛穴から出る皮脂の膜によって皮膚のうるおいを維持し、乾燥を防ぐ。
★汗や皮脂とともに体の中の老廃物を排出する。
★毛穴から排出される皮脂が肌のバランスを保ち、雑菌の増殖を防ぐ。
厄介なものと思われがちな毛穴ですが、実は健やかなお肌をキープするために不可欠な存在!
とは言え、顔の毛穴が開いたり、顔の毛穴が黒ずんだりといった状態は厄介この上ないものです。
次は毛穴が開く原因について触れていきますので、そちらもご覧になってみてくださいね(^_-)-☆
【タイプ別!】各毛穴トラブルの原因とその対処法とは?
“毛穴トラブル”と一口に言っても、その種類は様々。
ただ単に毛穴が開いている状態もあれば、毛穴が黒ずんでブツブツと斑点のように目立つケースもあります。
また、しずくのような形をした『たるみ毛穴』というものもあり、これらの毛穴トラブルは種類によってその原因が異なってくるのです。
毛穴開きの原因とは?
ということで…まずは毛穴トラブルの中で最も一般的な“毛穴開き”の原因から。
これはズバリ『皮脂の過剰分泌』が原因だと言われており、必要以上に皮脂が分泌されることで、余分な皮脂が毛穴を広げてしまう、と考えられています。
皮脂の過剰分泌は体質的なものもありますが、洗顔のし過ぎや保湿不足など肌のうるおいが足りていないことで起こる可能性もあるので、正しい洗顔&保湿を行うことが大切◎
そしてこの過剰に分泌された皮脂に、毛穴や皮膚表面に留まっている古い角質や汚れなどが混ざって酸化すると、あの厄介な黒ずみへと変化していきます。
洗顔のし過ぎも考えものですが、毛穴や皮膚表面にファンデーションなどのメイク汚れが残っていると、毛穴の黒ずみを引き起こしてしまうので、きちんとメイクを落としきることも大事。
間違ってもメイクをしたまま寝るようなことはしないようにしましょう。
たるみ毛穴の原因とは?
そして最後のたるみ毛穴ですが、これはお肌のハリが失われることで起こります。
真皮層にあるコラーゲンやエラスチンが減少してお肌のハリがなくなると、皮膚がたるむだけでなく毛穴までたるんでしまう…というワケです。
よって、たるみ毛穴の場合は、毛穴の開きを改善すること+ハリを取り戻すお手入れが必要。
さらにたるんだ毛穴同士がつながると、シワのように見える『帯状毛穴』へと進行してしまうため、そうならないためにも早めの対策が必要だと言えるでしょう。
毛穴の開きや黒ずみは、自然に起こるものではなく、間違ったスキンケアや生活習慣などによる影響が大きいと言われています。
普段のお手入れが毛穴トラブルを引き起こしている可能性もありますので、今一度スキンケアのやり方を見直すことをオススメします◎
ホルモンバランスの乱れが皮脂の過剰分泌を招く!
毛穴が開く原因である『過剰な皮脂分泌』。
これは前回もお伝えしたように、皮脂の取り過ぎや保湿不足によっても起こりますが、そのほか“ホルモンバランス”や“食生活”が影響することもあります。
というのも、人間の体内で分泌されている男性ホルモンには、皮脂の分泌を盛んにする作用があるのです。
男性ホルモンが女性にも関係している?
そもそも「男性ホルモン=男性だけに分泌されているもの」ではなく、女性の体内でも少なからず分泌されているもの。
そしてこの男性ホルモンは、ストレスを受けたり、睡眠不足が続いて自律神経が乱れるなどの原因によって分泌量が増えるため、毛穴の大きさを正常に保つためにも、ストレスケアや規則正しい生活を送ることが大切なのです。
*適切な毛穴の大きさを保つことはニキビ予防にも繋がる!
また、皮脂の主成分である『中性脂肪』になりやすい食品の摂りすぎも皮脂の過剰分泌を招くと言われています。
生クリームやバターといった動物性脂肪の多い食品や、砂糖、果糖を多く含む食べ物、アルコールも摂りすぎると皮脂分泌が増加すると考えられていますので、これらの食品はほどほどに控えるようにしましょう。
最後に…毛穴の数は一生変わらず、成長とともに増えるということはありません。
そのため、いかに適切な大きさを保つかが非常に重要になってきます。
毛穴を開かせる原因は一刻も早く排除したいところ◎
スキンケアだけでなく生活習慣にも気を配ってキレイな毛穴を取り戻したいですね♪
【洗顔&保湿】毛穴の黒ずみ&ザラつきの解消法まとめ♪
毛穴が黒ずんだり、毛穴がザラザラするといった『汚れ詰まり毛穴』は、とにもかくにも正しいスキンケアを行うことが改善への近道!
汚れ詰まり毛穴の改善は洗顔がカギ?
毎日の洗顔で肌を清潔に保ち、正しい保湿によって肌を保護することが重要です。
皆さんは洗顔をするときにきちんと泡を作っていますか?
強い力でゴシゴシ擦っていませんか?
洗顔する際の水温が冷たすぎたり熱すぎることはありませんか?
真水で洗うと皮脂や油性のメイク汚れが落ちにくく、熱いお湯で洗うと必要なうるおいまで洗い流されてしまうため、洗顔をする際は32℃程度のぬるま湯で洗うのがベストです。
洗顔は洗う順番が大切
また、洗う順番に気を配ることも大切。
頬の乾燥や毛穴の開きでお悩みの方も少なくないかと思いますが、洗顔は皮脂が多い部分(Tゾーン)から洗い始めるのが鉄則です。
頬は皮脂腺が少なく決して脂の多いパーツではないため、長い時間洗浄剤をのせていると乾燥しやすくなってしまいます。
面積が広い分無意識に何度も洗ってしまいがちですが、これが頬の毛穴開き、ひいては詰まり毛穴を招いている可能性もあるため、十分に注意するようにしましょう。
洗顔後の保湿も大事
そして、洗顔後の保湿は速やかに。
皮膚の水分はあっという間に蒸散してしてしまうので、「すぐに」保湿をすることが大切です。
また、化粧水だけでは与えた潤いをとどめておくことができないので、乳液やクリームもお忘れなく◎
この時も洗顔と同様に擦らずやさしくを意識してケアするようにしましょう。
最後に…詰まり毛穴に効果的だとされている『酵素洗顔』や『ピーリング』の使用頻度にも注意が必要です。
酵素洗顔やピーリングは不要な皮脂だけでなく、少なからず必要なうるおいまでも取り除いてしまうため、毎日の使用はオススメできません。
毛穴を綺麗にしようと取り入れたケアが、逆に毛穴を目立たせる原因になってしまうこともありますので、酵素洗顔やピーリング類の使い過ぎにもご注意くださいね。
毛穴パック・クレイマスクで詰まり毛穴は改善できる?
こちらも詰まり毛穴に効果アリと言われている『毛穴パック』。
確かに毛穴パックを剥がした後にシートに付いた角栓を見ると…「こんなに毛穴が詰まってたの?!」と快感にも似た気持ちになってしまうものですよね(^-^;
ですが、やはり無理やり剥がす毛穴パックにもそれ相応の代償があります。
毛穴パックのやりすぎが肌へのダメージに?
そう、毛穴パックをすると、肌へのダメージが避けられないのはもちろん、必要な水分や油分までも奪ってしまう可能性が高いのです。
さらに、パック後は毛穴がぽっかり開いた状態。
この時にきちんと引き締めてあげないと毛穴が開きっぱなしになり、詰まり毛穴を深刻化させる場合があります。
また、洗い流すタイプのクレイマスクも詰まり毛穴に効果的だと言われていますが、こちらも毛穴パックと同じく水分や油分を取りすぎてしまうことがあるため、やり過ぎは禁物。
毛穴パックに比べれば負担は少なめですが、クレイマスクも通常の洗顔などと比べると負担は大きくなりますので、使用頻度やパック後の保湿には注意するようにしましょう。
そしてもう一つ。
クレイマスクを行う際は目元や口元など敏感な部分は避けて使用するのが◎です。
特に皮膚が薄い目元に使用すると、皮膚が乾燥してシワが出来やすくなってしまうので、鏡を見ながら丁寧に塗付するようにしてくださいね♪
【保湿&ハリUP】たるみ毛穴の改善法まとめ♪
お肌のハリが失われることによって起こる『たるみ毛穴』は、詰まり毛穴のケアに併せて、ハリを高めるケアを行うことが大切です。
具体的なたるみ毛穴の改善法をまとめると…
①セラミドやヒアルロン酸といった高保湿成分を補う。
②コラーゲン生成を促進させる美容成分を補う。
③表情筋を鍛える。
①は詰まり毛穴にも効果的◎
②はハリ不足の原因である“コラーゲンの減少”にアプローチするために積極的に行いたいところです。
ちなみにコラーゲンの生成を促す成分として有名なのは、ビタミンC誘導体やレチノール、FGF(グロースファクター)といった成分たち。
*ビタミンC誘導体は、過剰な皮脂分泌を抑える作用もあるので詰まり毛穴にも効果的。
そのほかプラセンタエキスにもコラーゲン生成を助ける働きがあると言われています。
そして③の表情筋ですが、たるみ毛穴を改善するためには“肌を支える筋力”をしっかりと鍛えておくことが大切です。
いくらコラーゲンがしっかり作られるようになっても、その土台である筋肉が衰えていては皮膚を支えることはできません。
また、筋肉には血液を循環させたり新陳代謝を促すなど、健やかなお肌を維持するために必要な働きが数多くあり、これらの活動を十分に行うためにもきちんと鍛えておく必要があるのです。
残念ながら日本人は欧米人に比べて表情が乏しく、表情筋が衰えやすい人種。
顔の筋力をUPさせるためには、表情筋ストレッチなどで意識的にケアすることが大事だと言えるでしょう。
たるみ毛穴に有効!~レチノール&ビタミンC誘導体の注意点~
たるみ毛穴に効果的な成分(コラーゲン生成促進作用がある)のうち、『レチノール』と『ビタミンC誘導体』は比較的刺激が強い傾向にあるため、敏感肌さんなどは注意が必要です。
ビタミンC誘導体配合の美容液を使ったときにピリピリと刺激を感じた経験がある方も少なくないかと思いますが、これはレチノールも同様。
最近では、レチノールが高濃度配合されている抗シミクリームが様々な化粧品メーカーから発売されていますが、特に皮膚の薄い目元などに塗る場合は十分注意するようにしましょう◎
また、ビタミンC誘導体に関しては「酸化しにくいかどうか」という点にも注目したいところです。
というのも、ビタミンC誘導体と一口に言っても色々な種類があり、肌に浸透しやすいよう改良されているものもあれば、より安定性に優れたもの、刺激が少ないものなどそれぞれ特徴が異なります。
そんなビタミンC誘導体の中でも特にオススメなのは、VCエチル(3-O-エチルアスコルビン酸)という成分。
VCエチルは、浸透性・即効性・安定性・持続性の全てにおいて優れており、その効果は皮膚科医のお墨付きです。
ただし、高い効果が期待できる一方で、赤くなったり刺激を感じる人も少なくないとの意見もあるため、やはり敏感肌の人などは注意が必要だと言えるでしょう。
いくらたるみ毛穴を改善するためにと美容液やクリームを使っても、それが原因で他の肌トラブルが起こってしまっては本末転倒。
たるみ毛穴に効果的な成分はビタミンC誘導体やレチノール以外にもいくつかありますので、無理なく使える成分をチョイスするようにしましょう◎
予防のケアでたるみ毛穴を防ごう♪
たるみ毛穴を作らないためには、お肌のハリを低下させない“予防のケア”を行っていくことが大事◎
まだまだたるみ毛穴とは無縁な10代20代のうちから予防に努めることが大切です。
では、たるみ毛穴の予防に役立つケアとはどのようなものがあるのでしょうか。
ズバリ!それは『紫外線対策』です。
もちろんお肌のうるおいをキープするための保湿ケアも大切ですが、それと同じくらい大事なのが、紫外線ダメージからお肌を守る事。
紫外線を浴びるとそのダメージは確実に記憶され、どんどん蓄積されてお肌からハリを奪い、たるみを引き起こします。
そのほかシワやシミといったエイジングサインも紫外線ダメージによるものが大きく、紫外線対策こそが肌老化を予防する一番の手段なのです。
ちなみに…紫外線対策というと日焼け止めを使用する方法が最も一般的ですが、20代以降は“浴びてしまった紫外線”にアプローチすることも大切。
紫外線を浴びすぎると活性酵素が増えてしまい、これが真皮のコラーゲンの量を減少させたり、コラーゲン・エラスチンを変形させてしまいます。
私たちの体に備わっている抗酸化力は20代をピークに低下し始めてしまうので、十分な抗酸化力がある20代のうちから化粧品などで抗酸化対策を行うようにしましょう◎
毛穴トラブルに効果的な栄養素をチェック♪
食事内容に気を付けることも立派な毛穴ケアのひとつ。
そこで今回は、毛穴ケアに一役買ってくれる栄養素&食べ物をいくつかご紹介したいと思います♪
【毛穴の開き&黒ずみに効果的な栄養素】
★ビタミンB群
ビタミンB群の中でも、特に意識して摂っておきたいのがビタミンB2とビタミンB6。
この2種類のビタミンBは、お互いに協力しあい、皮脂の分泌を調節して分泌量を適性にコントロールする作用があります。
★ビタミンC
ビタミンCは抗酸化作用を持つ栄養素。
そのほか皮脂の過剰分泌を抑制するとともに、皮脂が酸化してお肌にダメージを与えるのを防ぐ作用があります。
お肌のハリを失わないためにもビタミンCをたっぷり含んだ食べ物を積極的に摂っておきたいところですね♪
★ビタミンA
毛穴詰まりを解消し、肌の新陳代謝を促進させる作用があります。
そのほか皮膚のうるおいを保つ働きもあるため、毛穴ケアに必要不可欠な栄養素だと言えるでしょう。
【たるみ毛穴に効果的な栄養素】
★ビタミンE
強い抗酸化作用を持ち、血液の循環を改善する作用があります。
ビタミンCとの相乗効果が高く、一緒に摂取する事でさらに作用を高めることができます。
★タンパク質
タンパク質は皮膚やコラーゲンの素となる栄養素です。
ただし高脂質のタンパク質を摂りすぎると過剰な皮脂分泌を招く場合あるため、高タンパクかつ低脂質な鶏ささみや鶏むね肉、あじ、納豆といった食べ物を選ぶようにしましょう。
★リコピン
リコピンはビタミンEの100倍以上もの抗酸化力を持つスーパー抗酸化食品!
たるみ毛穴だけでなく、シミの予防にも役立つエイジングケアに最適な栄養素です。
リコピンは油に溶ける性質を持っているため、油で炒めたり、オリーブオイルをかけて食べると効率よく吸収することが出来ます◎
皆さんもこれらの栄養素を上手く組み合わせて食事メニューを組み立ててみては♪?
スキンケアも重要ですが食事内容も大きく影響してきますので、不規則な食生活を送っている方は今一度見直すことをオススメします。
睡眠不足も毛穴トラブルを引き起こす要因の一つ!
皆さんはきちんと睡眠をとっていますか?
以前「毛穴トラブルの原因は生活習慣にもあり」とお伝えしましたが、これは睡眠不足も例外ではありません。
睡眠が十分にとれていないと、肌の機能が低下してしまい、ターンオーバーのサイクルを乱して毛穴が詰まりやすくなってしまいます。
また、睡眠不足は自律神経を乱す原因でもあり、自律神経が乱れて交感神経が優位に働くようになると、男性ホルモンが刺激され、皮脂が過剰に分泌されるようになってしまうのです。
「私は週末に寝だめしているから大丈夫!」と思っている方もいるかもしれませんが…残念ながら寝だめをしてもお肌の機能を回復させられるワケではなく、むしろ体内時計を狂わせて生活習慣を乱す原因になりかねません。
あくまでも睡眠は毎日規則正しくが基本。
毛穴トラブルをいち早く改善するためにも、睡眠をはじめ生活習慣に十分気を配るようにしましょう。
[…] 毛穴トラブルの原因については「毛穴トラブルの原因や対策方法は?【美肌のための基礎知識】」でまとめています。 […]